先日、
TVで「 白い巨塔 」を見ました。
以下、Wikipedia
◉ 『白い巨塔』(しろいきょとう)は、山崎豊子の長編小説。
浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度の問題点や医学界の腐敗を鋭く追及した社会派小説である。
山崎豊子作品の中でも特に傑作と名高く、1966年の映画化以来、何度も映像化された。映像化作品などについては、映像化作品セクションとラジオドラマ作品セクションを参照。
2003年の唐沢寿明さん主演の時も、観てました。
今回、岡田准一さんもかなりハマってて良かったです。
設定は基本的に同じなんですが、さすがに医療設備等は近代化してましたので、安心して見れました。
今回の放送の4話目くらいから、医療訴訟について題材となっています。
基本的には変わってないとは思いますが、近年の医療訴訟は「 医師 」だけではなく「 医療スタッフ 」も訴訟対象になってきています。
よって私たち( 臨床検査技師 )なんかも医療訴訟対策の保険に入ってたりします。
保険は「 逃げ 」ではなく、「 対策 」のために入ってると思ってください。
なぜなら、人の介在することに100%はないからです。
医療訴訟については長くなりそうなので、また別の機会にブログしようと思います。
ここでの問題は、
医師で、
ドイツに凱旋している、
名門大学教授が、
医療ミスをすると思わなかったことです。
今回の話題は
「 白衣の人は本当に医者ですか?」
ってしてます。
何かと言うと、
病院で白衣の人を見ると、
「 あ、この人はなんかの免許を持って医療に携わっている人なんだ。」
とか、
「 体の具合が悪かったら、この人の言うことを聞けば良いんだ。」
とか、
思いませんか?
実は
大きな間違いかもしれません。
たとえば、
病院で、
白衣を着て、
聴診器ぶら下げて、
中はスーツにネクタイ。
= お医者さん
誰も何も疑わないんですよねー。
たとえ
ソレが「 不審者 」だったとしても、、、。
(5) 権威の原理
私たちは権威を持つ人や専門家の意見に従いやすい。
実際に従ったはうが良い方法を学べたり良い選択ができたりすることが多いからである。
体調をこわしたら医者に診てもらい処方された薬を飲むだろうし、
ワインを選ぶときにはソムリエのアドバイスを聞くほうが料理に合うおいしいワインを飲めるだろう。
しかしながら問題なのは、権威者の指示が不適切と思われるような場合でも従い過ぎてしまう場合があること、
また権成者のふりをした人の言うことにも従ってしまう場合があることである。
1つ目の問題は、
ミルグラムが行った服従実験(Milgram, 1963) に
おいて実験参加者が「教師」となり、研究者の指示に従って「生徒」に対して強い電気ショックのレバーを引いたということでも明らかである。
( この実験については、またの機会にブログします。)
私たちが権威ある地位の人に盲目的に服従してしまうことは、
日常生活でもときとして大きな問題を引き起こす。
医師の投薬指示が間違っている場合もあるかもしれないのに、その内容に疑問を抱かずに看護師が患者に投薬をしてしまえば大きな医療事故となる。
2つ目の問題として、
たとえば歯ブラシのCMに出てくる俳優が白衣を着て医学研究者のように振る舞うシーンなどを考えてみてほしい。
服装は目に入りやすいシンボルであるので、それを着用している人は権威者と認められやすい。
つまりそうしたシンボルを身に付けるだけで、実際にはそうでないのに権威者のふりをして人を誘導することが可能になるのである。
(社会心理学 森津太子 著 参照)
「 CMのイケメンで買う人」
と似てるとは思いますが、
「 好感度 」と
「 権威 」と
言うところが違います。
「 好感度 」は自主的ですが、
「 権威 」は強制的ですよね?
「 白衣 」は
「 権威 」の象徴かも知れない。