脳を画像でみる方法は、
CT
(Computed Tomography)
コンピュータ断層撮影法
MRI
(Magnetic Resonance Imaging)
核磁気共鳴画像
SPECT
(Single photon emission computed tomography)
単一光子放射断層撮影
PET
(Positron Emission Tomography)
陽電子放出断層撮影)
の4つがメインです。
GAGです。
少しずつ精度が上がってます。
よしよし。
なんか、
人差し指絵画に
ちょっとだけ「悟り」を
開いたような気がして来ました!
この絵も好きです!
(*゚▽゚*)
① CTとMRI
CTは外眼角耳孔線(OM line:Orbitomeatal Line)に平行な断面。
MRIは前交連と後交連を結ぶ線(AC-PC line:前交連(anterior commissure:AC)の上端と後交連(Posterior commissure:PC)の中心)に平行な断面。
、、、。
外眼角 = 目じりです。
耳孔 = 耳の穴!
それを結べばよいのですね?
前交連は赤、後交連が黄色
橋レベル
下部前頭葉、側頭葉
側脳室下角の拡大を確認。
中脳レベル
前頭葉、側頭葉
側頭葉内側の萎縮は側脳室下角が拡大
松果体レベル
基底核、視床、前頭葉、側頭葉、後頭葉
側脳室体部レベル
前頭葉、側頭葉、後頭葉
側脳室体部上方レベル
前頭葉、頭頂葉
MRI矢状断
② 脳血流SPECT
脳血流イメージに用いる※トレーサ
123I-IMP(N-isopropyl-123I-ρ-iodoamphetamine)
99mTc-HMPAO(99mTc-d ,l-hexamethyl-propy- leneamine oxime)
99mTc-ECD(99mTc-ethyl-cysteinate dimer)
※トレーサ
放射線物質。
体内に投与して放射能分布を捉える。
統計学的解析により脳血流の増減を評価する。
◯統計学的解析法
SPM、3D-SSPなど。
3D-SSPは
症例画像に解剖学的標準化を行い、
脳表出データを※ピクセルごとに正常者と比較し、※Zスコアを算出。
下はZスコアを画像処理したZスコアマップ
※ピクセル
画像構成最小単位の数値。
数値を色に置き換えたものが脳血流画像。
※Zスコア
症例の平均値から正常者の平均値を引いて、正常者の標準偏差で割ったもの。
症例の頭が正常者からどのくらいの標準偏差の違いがあるかをみる。
③ DATスキャン
123I-イオフルパンによるDAT(ドパミントランスポーター)画像。
パーキンソン病やレビー小体型認知症では、線条体でドパミンの分布が低下してます。
正常では大脳皮質の集積は少なく、左右対称に尾状核と被核の集積がカンマ状に見られます。
ドパミントランスポーターは加齢で低下。
SBR(Specific binding ratio)
線条体とそれ以外の集積を比較する。
④ アミロイドPET、タウPET
PET検査でアミロイドとタウの蓄積を画像で見られます。
が、保険適用外です。
アルツハイマー型ではアミロイドとタウの蓄積があります。
⑤ 機能的MRI(fMRI)
脳の神経活動に伴う
酸化ヘモグロビン量の変化を見ます。
言語や運動課題の負荷に対しての
脳の活動部位がわかります。
安静時の神経活動は、
楔前部(せつぜんぶ)、
後部帯状回、
内側前頭前野、
外側側頭頭頂部、
側頭葉内側部で血流増加。
これらの領域ネットワークを
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)
と言う。
DMN結合は認知機能低下に関係すると言われてます。
⑥ CT、MRIのポイント
神経変性疾患は萎縮があるかどうか?
脳実質は器質性病変(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍)があるかどうか?
◯ VSRAD
(Voxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer's Disease)
(早期アルツハイマー型認知症診断支援ソフト)
MRI画像を用いて、アルツハイマー型認知症に特徴的に見られる
「海馬傍回の萎縮の程度」を調べ、アルツハイマー型認知症の診断支援情報を提供するシステム。
VSRAD advanceは、灰白質、白質、脳脊髄液の分離精度良好。標準脳形態への解剖学的位置精度が向上。