認知症に髄液・血液検査って必要か?
生体指標(バイオマーカー)
という考え方
があります。
健康状態や疾病の有無、進行、変化、治療の把握のため、生体由来情報を定量化したものを、
生体指標(バイオマーカー)という。
再度、
カタナ 1100を
描いてます。
スクリーンなしの
プロトタイプバージョン。
(こまかい!?)
だいぶ、感じが変わって来ました。
ジャム様。
いかがでしょう?
犬夜叉的って言われると
ちょっと辛いです。
( ̄▽ ̄)
① タウ蛋白・リン酸化タウ蛋白
タウ蛋白は神経細胞の形態や機能を維持する微小管に関連。
アルツハイマー型認知症など神経変性疾患では、脳内に※神経原繊維変化が現れる。
これはタウ蛋白がリン酸化することが原因。
リン酸化したタウ蛋白は凝集、重合して※PHFになる。
脳脊髄液中のタウ蛋白・リン酸化タウ蛋白の増加は、脳内神経細胞の死の指標。
※神経原繊維変化
微小管結合蛋白のタウ蛋白が過剰にリン酸化され、細胞内で繊維化し蓄積したもの。
※PHF
paired helical filament
神経原繊維変化の主成分。
タウ蛋白はアルツハイマー型認知症の
脳脊髄液中で上昇。
クロイツフェルト・ヤコブ病、髄膜脳炎で異常上昇。
タウ蛋白・リン酸化タウ蛋白比により、感度・特異度があがる。
リン酸化タウ蛋白は神経変性を伴う認知症診断に
1回のみ保険適用。
えー!
だった1回だけ?
( ̄∇ ̄)
181番目のスレオニンが最多。
199番目セリン、231番目スレオニンもある。
神経細胞ではなく※グリア細胞に神経原繊維変化が現れる認知症(グリア・タングル型)
タウ遺伝子変異型もある。
※グリア細胞
神経細胞を囲んでサポートする細胞。
神経膠細胞。
② アミロイドβ蛋白
アルツハイマー型認知症の病態は
神経原繊維変化と老人斑。
その主成分がアミロイドβ蛋白。
脳内アミロイドβ蛋白は
過剰摂取されると凝集し、
老人斑として蓄積。
そのため
脳脊髄液中のものは減少する。
(*゚▽゚*)
なんか、
前に悩んでいたのが
ここで解決しました!
アルツハイマー型認知症では、
脳脊髄液の
タウ蛋白は上昇する。
アミロイドβは減少する。
なんで?
老人斑として蓄積するため!
主要なアミロイドβ蛋白は、
40アミノ酸からなるアミロイドβ40、
42アミノ酸からなるアミロイドβ42。
毒性が強く、凝集性が高いのは42!
問題は保険適用ではないこと。
_φ( ̄ー ̄ )
まったく、、、、。
③ 脳脊髄液採取
腰椎穿刺
痛そう?
大丈夫。局所麻酔します。
膝を抱えてまるくなり動かないこと。
15〜20分。
終了後は1〜2時間安静。
④ 血液検査
認知症について、
現在、確立された血液検査はありません。
重要な血液・髄液検査はありますが、
まだまだ研究中とのこと。
他の病気との鑑別、
治る認知症との鑑別のため、
見極める検査の確立は
必要だと思われます。
( ´∀`)