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臨床検査と心理学とバイクとクルマのブログです

認知症超音波検査

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超音波検査

(エコー検査)とは、

 

 

超音波を対象物に当てて、

その反射を映像化することで対象物の内部状態を調査する検査。

 

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試しに

ワタシの

pcx150を

より繊細に描いてみました。

 

バッグ片手にどこに行かれるのでしょう?

お買い物でしょうか?

わたしを置いて行かないように。

( ´∀`)

 

なかなか良いかな?

 

コレでも

人差し指です。

 

なんか

ここまできたら

人差し指で押し通そうかと

思ってます。

 

 

(*゚▽゚*)

 

超音波検査っていうと

よく使われるのは、

産婦人科なんかでの

お腹の赤ちゃんの画像ですね。

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↑こんなの。

真ん中が赤ちゃん?

 

(*゚▽゚*)

 

 

 

超音波は、人間には聞こえない高い周波数の音波で、直進性が高い性質があります。

 

腫瘍、ポリープ、炎症、結石などは、正常組織と組成が違うため、境界にコントラストが生じます。

そのコントラストから異常所見が見つかります。

 

超音波プローブを当てます。

超音波プローブとは、超音波を発生、送受信するものです。

頸部は8MHz、経頭蓋は2MHz

を使用します。

 

超音波検査では異常所見だけでなく、その大きさ、深達度もわかります。

放射線は使いませんので安全です。

① 頸動脈超音波検査

(頸動脈エコー検査)

 

動脈硬化による疾患は、

脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、大動脈瘤、閉鎖性動脈硬化症

などあります。

頸動脈は動脈硬化の好発部位

です。

動脈硬化が引き起こされた血管は、壁が厚く硬くなり、血管内側にプラーク(粥腫)ができるため、血管が狭くなります。

プラークとは、

動脈が傷つきその部分に脂質やコレステロールが溜まり部分的に肥厚するものです。

 

◯検査法について

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プローブは腕頸動脈、総頸動脈、頭部にゆっくりと動かし、血管の走行、内部の状態、分岐状態を把握します。

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血管壁は外側から外膜、中膜、内膜と言います。

内膜中膜複合体

IMC:intima media complex)と

内膜中膜複合体厚

IMT:intima media thickness)を

測定します。

 

血管壁のプラークの存在の有無を観察します。

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総頸動脈、内頸動脈、椎骨動脈を主にパルスドプラ法で測定します。

パルスドプラ法はパルス波を使い、ドプラ効果を利用して血流速度を測定します。

 

遠位部に狭窄があると拡張期血流が低下し、

近位部に狭窄があると収縮期波形に立ち上がり遅延が見られます。

 

② 経頭蓋超音波検査

 

パルスドプラ法を用いた

TCD:trans cranial doppler

カラードプラ法を組み合わせた

TC-CFI:trans cranial color flow imaging

があります。

 

カラードプラ法とは、血流の速さや方向に色付けしたものです。

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超音波骨窓にプローブを当てて、血管内血流のスピードを計測し、その数値で血管の状態を推測します。

 

アルツハイマー型で側頭葉、後頭葉の血流が低下します。MCI段階から見られます。

 

脳血流低下機序

① 血管因子など動脈硬化の影響による血流低下。

② 脳内神経繊維変化や神経細胞の脱落により脳機能低下、血液需要減少。

 

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MCIと軽度、中等度以上のアルツハイマー型認知症の椎骨動脈、脳底動脈、中大脳動脈の血流速度を比較した結果、

中大脳動脈で認知症進行に伴い、

血流速度低下、

※末梢血管抵抗値上昇を認めた。

 

※末梢血管抵抗値

血液の流れにくさのこと。

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動脈硬化は

① 粥状硬化

太いまたは中等度の太さ。

② 細動脈硬化

末梢の細い動脈。

③ 中膜硬化

中膜に変化の出るもの。

の3つに分けられる。

 

密接に関係するのは

アルツハイマー型と血管性認知症。