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臨床検査と心理学とバイクとクルマのブログです

認知症脳波検査

人間の脳には

約140億の神経細胞があります。

 

脳の働きは、脳神経細胞の間を伝達物質が受け渡しされることにより行われます。

 

脳波検査とは、

脳神経細胞の内と外で

ナトリウムイオンとカリウムイオンが出入り

することで電気が生まれます。

この微弱(数μV)な電気を頭の表面に電極を装着してみる検査です。

 

脳波の電極は8mmの銀版です。

脳全体をカバーするため21個装着します。

 

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とうとう

アルティメット

まで来ました。

です。

絵もだいぶと言うか

アルティメット

良くなってきたのではないでしょうか?

やっぱり

それなりに

時間かかります。

、、、、。

ここまでくると

最初の頃の絵が

かわいそうになって来ます。

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人差し指で描く

 

ここまで描いたら

タッチペンいらないかな?

 

うーむ。

 

( ´∀`)

 

人差し指絵は

さらに加速します!

 

 

 

① 注意点

 

頭皮の油分がノイズになりますので、前日は髪は洗いましょう。

(普通、毎日洗いますよね?)

当然、ウィッグやカツラ、ヘアピン、整髪料などはノイズになりますのでダメです。

耳にも電極をつけますので、ピアス、イアリングもダメです。

検査時間が長くかかりますので、事前にトイレにいきましょう。

明かりや音に対しての反応、まばたきや深呼吸による反応を見ますので、技師さんの指示に従ってください。

 

② 脳波の波形

 

脳波は脳の※活動電位の変化を記録します。

 

※活動電位

人の細胞の内側にはカリウムイオン、外側にはナトリウムイオンが多く存在します。

なんらかの刺激によりこれらのイオンが入れ替わることで生じる電気が活動電位です。

 

正常成人の活動電位を20〜50μVとした場合、20μV以下が低電位で活動低下、100μV以上を高電位で異常興奮とします。

 

脳波の周期(谷から谷まで)は短いほど脳は活動、長いほど活動低下しています。

 

◯ 波の分類

一秒に何回の波が出現するか?= 周波数

によって波を分類します。

 

一秒に8〜13個の波、8〜13Hzはα波

正常な成人が安静覚醒時に目を閉じた状態。

0.5〜4Hzをδ波。

4〜8Hzをθ波。

覚醒状態の成人安静閉眼時には見られない。

14Hz以上をβ波。

速波ともいう。

β波の振幅が50μV以上は病的。

精神遅滞、頭部外傷、脳手術後など。

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ラジオなんかの周波数と同じですね。

( ̄∇ ̄)

短いと「短波」、長いと「長波」。

詳細はそういう記事を読んで頂くとして、

AMは「中波」、FMは「超短波」、

テレビのVHFも「超短波」、

UHFは「極超短波」です。

 

 

③ 脳波の読み方

 

ほぼ同じ波が長時間連なる基礎活動では、周波数、振幅、波形を読みます。

基礎と異なる波が短時間連なる突発活動では、連続性、出現量、規則性、広汎性、局在性を読みます。

 

意識障害、知能障害、失神、痙攣、情緒障害、行動異常、中枢系運動感覚障害、言語障害などを判断します。

 

病名として、

脳梗塞、クモ膜下出血、てんかん、ナルコレプシー、脳腫瘍、頭部外傷、脳炎、脳性麻痺、片頭痛、発作性自律神経失調、神経症状のある内分泌・代謝性障害、非定型精神病など。

 

関連疾患での認知症分類は

1.中枢神経変性疾患

 アルツハイマー型、レビー小体型。

 α波が貧困化、徐派増加、振幅低下。

2.血管性認知症

 脳梗塞、脳出血など。

 異常脳波が変化、左右差あり。

3.感染性認知症

 クロイツフェルト・ヤコブ病。

 周期性同期性放電(PSD)

4.二次性認知症

 内分泌代謝性疾患および脳腫瘍が原因。

 甲状腺機能低下症で徐派化、α波単調、

 振幅低下。

 下垂体機能低下症など。