今週のお題「人生最大の危機」
生まれてこの方
病気なぞしたことがない！
病気して
入院して、
体に傷がある人が
なんかカッコよく思う時期がありました。
ドラマなんかで
不治の病に悩むヒロインって
なんか凄く美しく見えて、
すぐ好きになってしまう自分がいました。
あの日までは
もう、
20年前になります。
会社の健康診断が、
いつも通りにありました。
いつも通りに
身長、体重測って、
いつも通りに
採血して、
いつも通りに
レントゲン撮って、
いつも通りに
結果が1週間後に出て、
ただ一つ
いつも通りでなかったのが、
レントゲンで
「 再検査 」
「 撮影が上手くなかったのかな？」
とか、
「 シャツのボタンが写ったかな？」
とか、
あくまで、
撮った方に問題がある
と決めつけて、
再検査しに
近くの医院へ行きました。
そこの先生が
再度レントゲンを撮って、
曰く。
「 、、、、。」
「 ◯◯市民病院に
知り合いのいい医者がいるから
今から電話するね？」
はい？
先生が電話しているのを
横で聞いてると
「 tumor！」
って言葉が出てきた。
あの〜。
一応、臨床検査技師やってまして、
多少は医学英語はわかるんですけど、、、。
実は、
レントゲンで
胃から下の位置に
丸っこい陰影がありました。
最初は
水でもたまってるのかな？
程度の軽い気持ちで先生の話を聞いていたのですが、
「 tumor！」
って声を聞いて、
頭から血が引いていくのを感じました。
どうやら
tumor = 腫瘍
らしい、、、。
仕事を残してるんですけど！
今、人手が足りてないんですけど！
いやいや、
すぐ入院しないとダメだ！
と言われて、
家に帰って入院準備。
その頃、
結婚して半年も経ってなく、
嫁さんの妊娠もあって
人生で一番いい時期に、
tumor？
まあ、
最初は
初めての入院だから、
少しワクワクしながら入院準備をしてました。
今、思えば、
美味しい病院食を食べたのは、
それが最後でした。
(￣▽￣)
検査して
手術の日どりが決まったのですが、
手術日まで期間があったので、
一旦退院しました。
会社はすでに
休暇届けを出していたので
自宅待機をした
その3日後だったと思います。
ものすごい吐き気がして
トイレに行って、、、。
倒れました。
嫁さんに
すぐに救急車を呼んでもらい
病院へ。
すぐに点滴を打ったり、
注射したり
なんとか意識はありましたが、
毎日、
吐き気と
下痢の連続。
どうやら
tumor！が破裂
したらしい、、、。
体重計は
この1週間で
10kg減りました。
なんとか
手術の日まで
我慢して、
いざ
手術！！
手術時間は
５時間くらいだったかと思います。
目が覚めたら
ICUにいたのでしょうか？
周りは誰もいなくて
真っ暗でした。
あくまで
気のせいですが、
ベッドの両サイドに子供がいたような気がします。
こんな夜中に
いるわけないですよ！
はっはっはー！
((((；ﾟДﾟ)))))))
よく朝、
手術していただいた先生から、
「 ようやくコッチの世界に戻って来たねー！大変だったよ！」
と言われました。
うん。
先生、、、。
危うくアッチに行きかけてたような気がします。
(￣▽￣;)
それから
3カ月入院しました。
腫瘍は取ったけど、
胃と腸を繋いでるのが、上手く動かないため
口から食べても戻ってきます。
ずっと点滴だけで生きていました。
3カ月ずっとです。
日本の医学はすごい！
その間、
生きてはいます。
口から食べることができないので、
テレビのＣＭが
「 こんなにもカレーのCMが多いのか！」
と恨めしく、ムカつく毎日でした。
その半年あと、
一回だけ再発しました。
でも、それ切りです。
もう20年経ち、
その時の
息子も来年20歳になります。
医療に携わる者として、
事実、患者さんになった経験を生かし、
より、
患者さんの気持ちになって、
仕事ができていると思います。
生きてて良かった。
( ´ ▽ ` )
