ケアニン 〜あなたでよかった〜
「認知症で人生終わりになんて、
僕がさせない――」
( あらすじ )
大森圭(男性・21)は新人の介護福祉士。 高校卒業後、これといってやりたいことがなかった圭は、漠然とした理由で介護の専門学校へ入学。 卒業後、圭が働くことになったのは、郊外にある小規模介護施設。
認知症の高齢者たちと上手くコミュニケーションが取れず、悩む日々が続くなか、圭が初めてメインで担当をすることになったのは、認知症の星川敬子79歳。 試行錯誤しながらも、先輩スタッフたちの協力もあり、少しずつ敬子との関係性を深めていく。 「なんとなく」で始めた介護の仕事に、いつしか本気で向き合うようになっていく圭だったが…。
( ケアニン製作委員会より)
認知症の症状には
認知機能症状( 中核症状 )
行動心理症状(BPSD )
があります。
でしたよね?
、、、、、。
んじゃ、
今回は
BPSDについて
◉ 行動・心理症状
= BPSD
(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia )
なんか横文字で分かりにくいですな。
前回の
認知機能症状では
語ることができないことたち!!
と思ってください。
⑴ 徘徊
⑵ 暴言、暴力
⑶ 幻覚、妄想
⑷ ADL
なんか
ちょっと怖いし、
ちょっと迷惑な
内容ですよね?
前々回にてADLについては
お話しましたので省きます。
(アクティブ!デイリー!リビング!です。)
⑴ 徘徊
「 はいかい 」です。
徘徊= 意味もなく当てもなく歩き回ること。
はて?
ホントにそうでしょうか?
実は認知症の人の「 徘徊 」は
「 目的を持って行動してる 」
ことが多いのです。
例えば、
会社に行こうと思って家を出て、場所がわからなくなってしまった。
実は、会社は定年退職していて行く必要はないのです。
周りにとっては「 意味のない 」こと。
でも、本人は
「 会社を辞めたこと 」を忘れてしまって、
さらに
「 会社の場所 」も忘れてしまったため、
「 徘徊 」と言う形になっているのです。
至って真剣だったりします。
実際には、
行方不明になり遺体で発見!
とか、
自転車や自動車で人身事故!!
とか、
「 老害 」とまで言われてます。
難しい問題ですが、
本人は
至って真剣だったりします。
⑵ 暴言、暴力
前はおだやかだったのに?
あんなこと言う人じゃなかったのに!?
認知症になると
自分が今まで出来ていたことができなくなります。
それを本人が一番理解してたりします。
それに対する苛立ちや、
周りからの指摘があって
「 逆ギレ 」
のカタチになってしまいます。
難しい問題ですが、
本人は
至って良く理解してたりします。
⑶ 幻覚、妄想
幻覚って、
他の人に見えないものが見える!
見えてるものが違う!?
ってことです。
レビー小体型認知症が独特です。
「 ちっちゃいおじさんがいる! 」
「 落武者がいる! 」
などなど、、、。
周りの対応は普通、
「 そんなもの見えないよ!? 」
と言ってしまいます。
すると、
本人には見えてますから、周りに不信感を抱きます。
それではダメ?
では、
「 あ、ホント!見えるね! 」
と言ったらどうでしょう?
すると、
ホントだと思って、幻覚が定着します。
、、、、。
「 ふうん、そうなんだ。どんな格好してた?なんか言ってた?」
「 さっきネコがいたから、それかも知れないね?」
「 (落武者がいた?)さっき来た電気会社の人、すごい髪長かったからそれかも?」
「 怖かった?じゃあ私が追っ払っておくよ。」
決して
否定も肯定もせずに、
臨機応変に対応してください。
難しいですねー!!
( ̄▽ ̄;)
それだけデリケートだと言うことです。
妄想は
どうでしょう?
ありもしないことを言うことです。
アルツハイマー型で多く見られるのが
もの取られ妄想です。
財布
通帳
書類など
お金に関することが多いです。
一番、犯人扱いされるのが、
介護する人やヘルパーさんです。
介護やヘルパーさんのお仕事は大変です。
変な疑いをかけられたら
ヤル気も無くなりますよね?
検査による、
早期発見、早期治療は、
そういったことの予防にも繋がります。
注意点は
「 財布を取られた! 」
と言ってた財布をベッドの脇で見つけても
「 ここにあったよ! 」と
言ってはダメです。
「 財布を取った本人だから、私に言われたから見つけたふりをしている!」
と思うらしいです。
さりげなく、
本人がいつも置いてそうな場所に置いて、
自分から見つけさせる
必要があります。