社長の命令は絶対だ!
んじゃ、
「 死ね 」と言われたら死ななきゃならないのだろうか?
「 殺せ 」と言われたら殺さなきゃならないのだろうか?
以前のブログにあるように、
「 一流大学の教授が診断したんだから間違いない!」
でも、死んじゃったよね?(白い巨塔)
怖いのは
指示した人ではなく、
周りの、
指示された人も
なんの迷いもなく、
「 死ね 」って言ってしまう
「 殺してしまう 」ことです。
アイヒマン実験というのがあります。
以下、Wikipedia
アドルフ・オットー・アイヒマン(ドイツ語: Adolf Otto Eichmann、1906年3月19日 - 1962年6月1日)は、ナチス政権下のドイツの親衛隊将校で、最終階級は親衛隊中佐だった。ゲシュタポのユダヤ人移送局長官で、アウシュヴィッツ強制収容所(収容所所長はルドルフ・フェルディナント・ヘス(=ルドルフ・へース))へのユダヤ人大量移送に関わった。「ユダヤ人問題の最終的解決」(ホロコースト)に関与し、数百万の人々を強制収容所へ移送において指揮的役割を担った。
このアイヒマンをモデルとして、
心理学実験を行なったのが、ミルグラムです。
(2) ミルグラムによる服従行動の実験
アメリカの心理学者ミルグラム(Milgram, 1963)は, 権威に服従する人の行動がどのように生じるかを明らかにするための有名な実験(通称「アイヒマン実験」)をおこなっている。
この実験では、実験参加者は教師役として、学習者(サクラ)が誤答をするごとに、より強い電気ショックを与えていくよう実験者から指令される。
電気ショックの強度が上昇するに従って、学習者のうめき声や叫び声は大きくなり、実験を中止してくれるよう懇願する(もちろん本当は電気ショックはなく、すべてサクラの演技であるが、教師役の被験者はそれを知らない)。
この実験では、教師役は強度の電気ショックを与えることを勝諾しながらも、実験者から命じられるがままに強度を上げていき、強度のショックとされる135ボルトまで,、誰ひとり拒否しなかった。
ミルグラムの実験(Milgram, 1974)
A 実験参加者(教師役)は、学習者が誤るたびに、もっと激しい刺激を与えるように実験者から命じられる。
B 電撃の強度が135ボルトになるまで、全員が刺激を与え続けた。
結果、危険水準とされる375ボルトまで65%もの人が実験を続けた。
そればかりか、もはや学習者の叫び声さえ聞こえなくなった450ボルトに至っても63%の教師役は電気ショックを与え続けたのである。
( 人格心理学 大山泰弘著 参照 )
この実験は
現在も語り継がれてはいますが、
実験対象者の心理的苦痛が計り知れないため、
倫理的理由で再生はされていません。
人って弱い。
人って怖い。
でも、強くありたいと思います。