ダチョウ倶楽部のネタです。
(上島)俺は絶対やらないぞ!
(肥後)お前やらないの?じゃあ俺がやるよ!(寺門)いやここは俺がやるよ!
(上島)・・・じゃあ俺がやるよ。
(肥後&寺門)どうぞどうぞ!」
ホントはやりたくないんですけど、
みんながやるって言うから、
あ、コレはやるのが正解かな?
ちょっと不安になってしまいます。
じゃオレも!
人は集団に合わせる習性があります。
みんなiPhoneですよねー。
小学生の時、
授業中に先生から、
「 はい、コレがわかる人?」
と聞かれて、
みんなが手をあげるから、
わかんないのに、
「 はい!」と
手をあげて、
マサカの当てられて、
「 わかりません!」と
恥ずかしい思いしたことありませんか?
みんなと同じじゃないと
間違いだと思ってませんか?
それこそ間違いです。
◉ 人が理性を失うとき
個人は集まった集団となると、個人的に判断を失い、個人ひとりのときには見られないような行動をとることがある。
こうした群衆の心理が着目されたのは、19世紀末にフランスのル·ボンが、一連のフランスの革命と民主化運動の記録を分析し、群集心理という考えを提唱したことに始まる。
また、火災のきのパニックで多くの人々が出口に殺到して逃げ遅れてしまうという事件が頻繁におこるということも、研究の対象となった。こうした群衆心理に関連した力動について見てみよう。
(1) 同調行動
集団の中に一定の行動パターンが形成される過程を示すものに、アッシュによる同調行動の実験がある。
アッシュ(Asch, 1958)は、線分の比較判断課題を用いて同調に関する実験をおこなった。
これは画面左側に呈示された線分の長さが右側の3本の線分のどれと同じ長さであるかとするものである。
アッシュは1人の実験参加者と1人から7人の実験協力者(サクラ)の集団を作り、サクラにはわざと間違う回答をさせた。
実験参加者は1人のときは誤答はないのだが、それに同調して、誤答をしてしまうのである。全施行で参加者の誤答はサクラの回答に触れると32%に上り、74%の参加者が少なくとも1回は誤った回答をした。
誤答をするサクラの人数が増えていくごとに、参加者の誤答率も上昇していくのだが、
サクラが3人のときに
すでに十分な同調が見られ、それ以上人数が増えても大きな変化はないということが見出された。
アッシュのその後の研究では,同調率は課題の重要性や困難度,あいまいさや他者の判断とのズレ、集団凝集性が増すほど増大し、失敗体験があったり自信が低下しているものは同調しやすいとわかった。
しかし,自分の判断に対して社会的支持があるときには同調率は減少し、また多数派の全員一致が破られれば、同調率は激減することが見出されている。
シェリフ(Sherif, 1935)は、知覚の自動運動現象を利用して、集団の中にひとつの規範が形成される過程を明らかにした。
知覚の自動運動とは、たとえば暗い部屋で光の点をじっと見ていると、実際には動いていないのに動いているように見える現象である。
シェリフの実験はこうである。
まず1人で暗室に入って光点がどの程度動いたか、その距離を報告してもらう。その後、3人一組で暗室に入ってもらい、同時に動きの距離を報告してもらう。
報告される距離は、最初はまちまちであるが、回数を重ねるにつれてだんだんと近づいてきて,ついには一定の範囲に収まるのである。
そして、その後もう一度1人で報告させたときも、その3人でおこなった報告に基づいた報告をするのである。
この実験は3人のあいだに集団規範が生成され、それが内在化されることを示していると考えられる。
この規範は,単にどのように報告するということに影響しているばかりでなく、個人の認知そのものに大きく影響を与えているのである。
( 人格心理学 大山泰弘著 参照 )
自分の意思を持って、
自分の意見を言う。
なかなか、
難しいですけどね。